東日本大震災の犠牲者の皆さまに対しお悔やみを申し上げるとともに、負傷者、被災者の皆さまに対しお見舞いを申し上げます。
本サイトは、今から16年前に兵庫県南部を襲った「阪神・淡路大震災」の被災者167人の声から得られた防災の教訓や知恵、技のアーカイブサイトです。
震災から10年が経過した2005年当時にヒヤリングやアンケートを通じて集めた、たくさんの声をなるべくそのままの形で編集し、それらの声にわかりやすいイラストを加えました。その集大成は「地震イツモノート」という書籍として出版されており、これまでに多くの方々にご購読いただいています。
今回、単行本、文庫本の出版元である株式会社木楽舎、株式会社ポプラ社の協力のもと、この「地震イツモノート」の中の「地震直後」の章と「避難生活」の章を本サイトで公開することになり、また、その内容を全てA4サイズのシートに再編集し、無料でダウンロードいただけるように準備をいたしました。東日本大震災の被災地で現在もそしてこれからも続く避難生活において、私たちが集めた阪神・淡路大震災の教訓が少しでもお役にたてばと願っております。
さらに、これに加えて、本サイトでは、全国の都市生活者の皆さまに対してお伝えしたい防災の知識や技を整理し、「避難生活」の知恵と同様、情報を公開することにいたしました。
具体的には「耐震」や「家具転倒防止」「応急手当」「防災グッズ」「緊急連絡、情報収集」「避難」などのカテゴリーごとに様々な知識や技をわかりやすいイラストで解説しています。これらの情報は、全て2008年から始まり現在も継続中の東京ガス全社員向けの防災啓発プロジェクト「SAVE YOURSELF-まず「あなた自身」が生きていること。そして「街」「生活」「大切な人」を守ること。」のなかで社員の皆さんに提供されたもので、今回東京ガス株式会社の協力で多くの皆さまにお届けすることが可能となりました。
これから長い道のりになるであろう被災地支援を継続的に行っていくためにも、私たち自身もしっかりと立っていなければなりません。そのためにもこれから起こりうる地震に備えてできうる備えをしていただきたいと思います。そして、防災のもう一つの大きな力である「地域のつながり」の再生、復活にぜひみんなで力を合わせて取り組んでいけたらと思っています。
最後に、本サイトが多くの皆さまの苦難を少しでも和らげ、多くの人たちの命を守る一助になれば幸いです。
地震イツモプロジェクト
文平銀座
NPO法人プラス・アーツ
協力:株式会社木楽舎
株式会社ポプラ社
東京ガス株式会社